相続問題、トラブル回避のコツ
相続対策は、依頼先によって結果が大きく変わってきます。
10の依頼先があれば、10通りの結果になります。
これは、それぞれの知識やスキル、経験に差があるためです。
特に相続の分野は、とても深く専門的な知識が必要になってきます。
相続を、全員が笑顔で満足して終えるためにも、依頼先選びは慎重に行いましょう。
まず始めに、相続に関するよくある失敗例とトラブル例をご紹介致します。
こういった問題は、先に知っておくことで未然に防ぐことができます。
あなたのためにも、ご家族・ご親族のためにも、チェックしておきましょう。
よくある失敗例・トラブル例 | |
相続税額の 問題・トラブル |
※実際に、同じ案件であっても、ある税理士には「200万円の相続税」と言われ、ある税理士には「20万円の相続税」と言われることもあります。 |
法律面での 問題・トラブル |
※不動産は将来のことを考えて分割しないと、売れなくなり価値がなくなるという問題が生じます。 |
家族間・親族間 のトラブル |
※例えば相続税だけ見れば、「いかに手元に残る財産を多くするか?」だけ考えればいいことになります。 |
期限についての 問題・トラブル |
※相続税申告には期限(タイムリミット)があります。 |
精神面・ 気持ちの面での 問題・トラブル |
|
※大手に任せれば安心?
⇒必ずしも、そうとは限りません。
大手の場合、大きな案件には経験を積んだ専門家が担当しますが、案件によってはあまり経験のない人が担当になる場合もあります。
また、大手は「それぞれの案件をいかに効率良く、スピーディに処理するか?」を最優先し、対応が機械的になる場合もあります。
相続は、税金面・法律面に加えて、「心の面のサポート」もとても大切になってきます。
「大手かどうか?」という判断基準ではなく、「相続に強い事務所か?」「親身になって相談にのってくれるか?」「柔軟に対応してくれるか?」を重要視しましょう。
※弁護士に任せれば安心?
⇒専門家(弁護士・税理士・司法書士など)には、それぞれに役割があります。
もし、親族の利害関係などでドロドロの相続問題に発展してしまっているのであれば、弁護士が最適です。
弁護士は、そういった「こじれた問題」を解決するスペシャリストだからです。
しかし税金のスペシャリストは税理士です。
そのため、相続税の申告については、相続に精通した税理士に依頼することで税額を減らすことができます。
また、登記(不動産の名義変更)のスペシャリストは司法書士です。
相続による不動産の名義変更を誤りなく確実に行うためには、相続に精通した司法書士に依頼することをお勧めします。
このように、専門家によって得意な分野は異なります。
あなたが抱えている悩みによって、あなたの目で専門家を選ぶことが大切になります。
それでは、上記のような失敗例・トラブル例を踏まえて、「どのようにすれば、相続を円満に解決できるのか?」を考えてみましょう。
相続対策で失敗しないためには、次の3つがポイントになってきます。
- (1)信頼できる専門家選びのコツを知る
- (2)早めに相談する
- (3)現在の状況をしっかり伝える
まずは、信頼できる依頼先の選び方の基準を知りましょう。
ホームページを見たり、実際に無料相談に行って会うなどして、下記の点をチェックしてみてください。
依頼前のチェックポイント | |
1.依頼先の熟練度 |
|
2.心の面への配慮 |
|
上記の基準で専門家を選定できたら、「早めに相談する」ことをお勧め致します。
相続は、発生前であっても、発生後であっても、早ければ早いほど、いろいろな対策を行うことができます。
結果的に、相続税額を減らしたり、様々な問題・トラブルを回避したりすることができます。
逆に、対策が遅くなってしまうと、後手後手の対応しかできなくなり、望ましい結果が得られなくなります。
相続や遺言について考え始めたなら、早めに相談に行きましょう。
※無料相談を行っているところが多くなってきましたので、それを活用するとよいでしょう。
※実際に会ってみて「ちょっと違う…」と感じたのであれば、もう一度(1)に戻り、選定からやり直すことをお勧めします。
依頼先の違いによって、結果が大きく変わってきますので、妥協しないようにしましょう。
相談の結果、「この人にお願いしよう」と決めたのであれば、その方に現在の状況をしっかり伝えましょう。
情報は多ければ多いほど、あなたの希望に沿った対策が行い易くなります。
何を話せばいい? | |
伝えるべきこと |
|
※預貯金以外は、「どうやって伝えればいいの?」と思うこともあるかと思います。
その時には、例えば「自宅と土地があります」のように伝えれば依頼先から必要な書類を教えてもらえるので大丈夫です。
- (1)信頼できる専門家選びのコツを知る
- (2)早めに相談する
- (3)現在の状況をしっかり伝える
この3ステップを踏むことで、全員が笑顔で、満足できる相続ができるようになります。
あなたのためにも、そしてご家族やご親族のためにも、信頼できる専門家にお願いするようにしましょう。
参考になれば幸いです。