よくある相続の問題例・失敗例
ここでは、相続のよくある問題例・失敗例をご紹介いたします。
このような問題に巻き込まれないよう、依頼先は慎重に見極めましょう。
こちらの方は、ある税理士に相続対策を依頼されました。
アドバイスされたとおりに遺産分割を行ったところ、税金(相続税)は抑えられたのですが、分割した土地の一部の価値が0円になってしまったのです。
※土地の一部が道路に接していないと、事実上その土地は売れなくなってしまいます。
つまり、実質的に、価値が0円になってしまう、ということです。
【どうすれば防げたのか?】
税理士は、税金に関するプロフェッショナルです。
しかし、土地の分割などには法律知識も必要であり、税理士はその全てを把握しているわけではありません。
土地の分割などの法律に詳しいのは、司法書士です。
税理士だけでなく、司法書士にも一緒に相談していれば防げた問題と言えます。
こちらのお客様は相続開始後に、とある行政書士の先生に遺産分割協議書と財産目録を作ってもらったそうです。
費用は20万円かかったとのことでした。
後日、当オフィスにその財産目録をお持ち頂いたのですが、その財産目録は、税務上まったく意味のないものだったのです。
結局、当オフィスで再度、相続税申告に使えるように財産目録を作りなおすことになりました。
【どうすれば防げたのか?】
財産目録をはじめ、相続には様々な書類や手続が発生します。
それぞれの書類は、「実際に使えるもの」でなくては意味がありません。
形式的に作っただけでは、今回のように何の役にも立たない場合もあるのです。
「あなたの相続をサポートします」とうたっているところは数多くありますが、どこに頼んでも同じではありません。
上記の問題も、依頼先によっては最初の20万円の費用を節約できたかもしれません。
実績があるかどうかなど、依頼先の選び方には十分注意しましょう。
こちらのお客様は、とある行政書士に「相続税は出ない」と言われていたそうです。
すっかり安心していたところ、後日、突然税務署から電話がきました。
なんと、実は相続税が発生しており、その催促の電話だったのです。
結局、相続税および延滞税(合計500万円)を支払うことになってしまいました。
【どうすれば防げたのか?】
税務に関することは、必ず税理士にご相談ください。
税金に関する助言・アドバイスをすることは、税理士にのみ許されています。
税理士以外はたとえ無料であっても助言・アドバイスをしてはいけないのです。
相続税も含め、税金に関連することは必ず税理士に相談しましょう。